紀州のドン・ファンを殺害したとされる元妻須藤早貴被告(28)に、和歌山地方裁は『無罪』を言い渡しました。
殺害された野崎幸助さんは須藤早貴被告と結婚する5年前に遺言書を書いていたといいます。
須藤被告は遺産をいくらもらえるのでしょうか。
また、遺産がもらえる時期についても詳しくお伝えします。
無罪の元妻須藤早貴は遺産の半分がもらえる
引用:yahooニュースより
“紀州のドン・ファン”と呼ばれた資産家の男性が殺害された事件の裁判員裁判で、12日、和歌山地裁は元妻に対し、『無罪』を言い渡しました。午後1時40分、判決が言い渡された瞬間、元妻は顔を伏せ、すすり泣く様子が見られました。
引用:Yahooニュースより
覚醒剤について「野崎さんが誤って摂取した可能性はないとは言いきれない」と、“犯罪の証明がない”ことから元妻須藤被告に無罪の判決が言い渡されまいた。
元妻の須藤さき被告と紀州のドン・ファンとこ野崎幸助さんは2017年末に知人の紹介で知り合い、翌18年2月に結婚。そのわずか3カ月後に事件が起きました。
婚姻期間が短くても遺産はもらえる
引用:朝日新聞DIGITALより
野崎幸助さんの元妻須藤早貴は結婚して数カ月(約3ヶ月)で未亡人となりました。
しかし、この制度は、まず戸籍上の配偶者であることが条件なので、婚姻期間は関係ありません。
逆に、長年苦労を共にしていても事実婚では適用されないのです。
紀州のドン・ファン野崎幸助さんは遺言書を書いていた
紀州のドン・ファン野崎幸助さんは、須藤被告と結婚する5年前年に、「全財産を田辺市に寄付する」と遺言書を書いています。
引用:朝日新聞DIGITAL 野崎幸助さんが書いたとされる「遺言書」のコピーより
疎遠だった野崎さんの実兄ら親族側は、
- 遺言書の筆跡が野崎さんのものではない
- 印は会社の事務所にあって野崎さんの承認なく押すことができた
- 田辺市に全財産を遺贈する意思を表明したことはない
などと「遺言書は無効だ」と主張していましたが、和歌山地裁は6月21日訴えを退け、「遺言書は有効」全財産は田辺市に寄付されることになります。
もし、遺言書が無効だった場合、配偶者が4分の3(75%)、兄弟姉妹が残りの4分の1(25%)の割合で財産がもらえたはず。
遺産の遺留分により、元妻須藤早貴は6億以上の遺産がもらえる
引用:デイリー新潮より
元妻の須藤早貴は遺産をもらうことはできないのでしょうか。
野崎幸助さんの遺言書が有効であることから、元妻のすどうさき被告は遺留分を請求すれば遺産を受け取ることができるのです。
遺留分とは
被相続人(亡くなった人)の兄弟姉妹以外の近しい関係にある法定相続人に最低限保障される遺産取得分です。
引用:相続専門税理士チャンネル【ベンチャーサポート相続税理士法人】 より
遺留分がもらえるのは、配偶者や子供、孫、親や祖父母です。兄弟姉妹はもらえません。
野崎こうすけさんとの間に子供がいませんので、すどうさき被告は遺産の半分がもらえるとこになります。
実際にいくらもらえる?
引用:yahooニュースより
野崎さんの遺産は10億円という情報から50億円との情報まであり、定かではありません。
2020年時点で少なくとも13億2000万円といわれており、遺言書が有効で無罪が確定すれば、元妻の須崎さきはその半分の6億6千万円を相続税の負担なくもらうことが可能なのです。
現在28歳の須藤さき被告、6億6千万円あれば、85歳まで生きるとすると毎月約96万円使えることができるので、生活の保障は十分ですよね。
6億6千万円は最低限の金額です。
もし、紀州のドン・ファンの遺産が50億あったならば、須藤早貴被告は25億を手にすることができるのです。
須藤早貴が遺産をもらえる時期は?
須藤早貴被告は野崎さんの遺産をいつもらえるのでしょうか。
遺留分の請求をしてから遺産がもらえるまでの期間は、遺言書の有無や種類、相続人の人数などによって異なります。
遺言書が有効な場合は早くて約2週間程度です。
しかし、須藤さき被告の場合は、野崎幸助さんの実兄ら親族側は、和歌山地裁の「遺言書は有効」の判決が不服として、控訴しているといいます。
また、2014年の別の男性との詐欺事件で、すどうさき被告は、今年9月2日、和歌山地裁から懲役3年6カ月の判決を受け、その刑期が未決勾留日数を差し引いても2025年11月まで残っています。
野崎さん殺害では、和歌山地裁が12日だした無罪判決に検察側が控訴する可能が高く、無罪は確定していません。
このことから、須藤早貴被告は遺産をもらえる時期については、まだ未定といえます。
分かり次第、追記していきます。
検察側は控訴してくる可能性は高い
検察側は、密室の中で覚醒剤を飲ませたという直接証拠がない中、状況証拠を積み重ねることで有罪を立証できたと自信満々でした。
しかし、『野崎さんが誤って覚醒剤を摂取したことは否定できない』という理由で無罪になりました。
取材した記者たちの間でも『そんなことがあるのか』と驚きの声が上がっていたといいます。
裁判員裁判が「裏目に出た」のでしょうか。
今回の裁判員は直接証拠がない中、殺人という重い罪での選択を迫られました。疑わしきは罰せずの慎重論に傾いたのかもしれませんね。
検察は控訴してくる可能性は非常に高いでしょう。実際、控訴審で裁判員裁判の判決がひっくり返るケースはいくつもありました。
引用:カンテレNEWSより
菊池幸夫弁護士も「裁判官が変わればまた別の判断もあり得るかもしれないです」といい、
今後の検察の控訴の可能性について、新たな証拠が出てこなかったとしても、高裁で判決が変わる可能性というのはあるのでしょうか。という質問にも
「ないとは言えないと思います。ものの見方の考えの違いで、違う結論が出る可能性はないとは言えないと思います」と言っています。
このまま無罪が確定すると、事件そのものが、うやむやになってしまいそうで…
野崎さんはどうやって殺害されたのか、事実を知りたいという人は多いはずですよね
2014年別の男性との詐欺事件で懲役3年6カ月の判決
引用;YTV NEWS NNNより
9月2日、別の男性から約2980万円をだまし取った事件の裁判で、和歌山地裁は須藤被告に懲役3年6か月の実刑判決を言い渡しました。
「被害額が合計で約2981万円に上ること」や「被害者には、若い好みの女性の歓心を得たいという気持ちがあったと考えられるが、相手の気持ちを利用して大金をだまし取る行為の違法性を特に軽く見ることはできない」
この詐欺事件は、2014年に須藤被告が美容学校の在学中に被害男性と知り合い、「留学の準備金などの名目で約2980万円を振り込ませた」というもの。
引用;YTV NEWS NNNより
須藤被告は「金は受け取り、ウソもついた。相手もそれをわかっていて、私の体をもてあそぶために(金を)渡したと思っている」と言っています。
ウソをついたことは認めたうえで、「私が詐欺師なら被害男性は性犯罪者」と主張していました。
今年9月2日、和歌山地裁から懲役3年6カ月の判決を受け、双方が控訴しなかったため、同月18日、1審判決は確定しています。
その刑期が未決勾留日数を差し引いても来年11月まで残っているのです。
検察が控訴すれば、その間に控訴審が始まり判決まで出るでしょう
まとめ:
「須藤早貴の遺産額!結婚生活3ヶ月でも6億円以上の遺産がもらえる」をお伝えしました。
紀州のドン・ファン野崎幸助さんは「全財産を田辺市に寄付する」と遺言書を作成していましたが、元妻の須藤早貴被告は遺産の遺留分として遺産の半分がもらえることがわかりました。
ただ、無罪が確定しないともらえず、時期については未定となっています。
検察側は控訴するのか、無罪が確定するのか、今後の展開に注目していきたいですね。